通​せ​ん​ぼ

by 炎上寺ルイコ

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1.
2.
古着 古本 古道具  デート楽しや路地裏よ カフェのご飯で腹ごしらえ  今夜の仕上げはライブハウス ※ラブとピースの花が咲き 自由の風吹く中央線 ここはお江戸の西の街 どんと踊れや高円寺 阿波の踊りにウチナンチュ 印度帰りのマサラサラ 粋なアフロにパープルヘイズ 何でもありのチャンプルー ※繰り返し 人情溢れる商店街 今夜の惣菜お買い物 赤子抱いたパパの手にゃ 星のタトゥーが輝くよ ※繰り返し
3.
あっちの人って何 それが差別のはじまり 昔ある時テレビを見ていた きっとアイドルが歌ってるよな そんな茶の間のどこにでもある家族の団らんのひととき 画面の中に出てる歌手や選手見ておかんがボソッと言ったあの言葉 この人あっちの人だからね 何それいったいどういうこと ※大人になって色々あって あれこれ知って うまくいかない事もたくさんあって なにかモヤモヤして どうにかしたい時に見たプラカード どこにでもいる となりのおばちゃんのほんの何でもないそのひとことが 貧しい毎日になって 心の底にたまって今ここに吹き出る みんなみんなあっちの人 みんなみんなそっちの人 みんなみんなこっちの人 誰も彼もどこの人 昨日仕事場でメシを食ってた 何気なく仲間と話してた 彼がiPhoneでネット見せて 色々語り始めた 弁護士も社長もあっちの人 この国は乗っ取られてる 歴史の捏造 嘘つき国家  何それいったいどういうこと ※繰り返し
4.
俺はちっぽけさ ちっぽけな男なのさ 弱いお前を意のままにするさ 他の男の言うこと聞いちゃダメさ 俺のことだけ 見ていて欲しい いつも微笑み静かに頷く お前だけを信じてるのさ 俺はちっぽけさ ちっぽけな男なのさ 何も知らない瞳が好きさ 俺はちっぽけさ ちっぽけな男なのさ 金と名誉が大好きなのさ ピカピカの車  夜景を見下ろすマンション イタリアのスーツ シャンパンの雨 だけど本当に心許せる言葉で 話せる時は来やしないのさ 俺はちっぽけさ ちっぽけな男なのさ 君もお前も同じじゃないのか 俺はちっぽけさ ちっぽけな男なのさ だけど人には見せられないのさ 弱い心を隠すために大きな 声と力で暴れ回るのさ いつかほんとに強くなれたような 気持ちでいたら なぜか虚しい 俺はちっぽけさ ちっぽけな男なのさ いつもそのこと 忘れたちゃダメさ
5.
この世の 流れに けんめいに あわせて ここまで 来たけれど どうにもできない 理不尽に 上げた声すら 届かない なじられ 叩かれ 踏みつけられて 疲れ果てて 町はずれ ※ あなた 今夜は寄ってかない おんなの おんなの おんなの 酒場 泣き濡れ 開いた 画面見て 見つける おんなの つぶやきよ 私とおんなじ あなた見て 会いたい 見たい 話したい 叫んで あらがい 歩いてきたけれど  今は どうか 休ませて ※繰り返し 小さな 酒場の 片隅で 手を取りあって 酌み交わす ほんのり苦いその酒に 一人じゃないと 身をほぐす 涙も枯れ果て ぼろぼろだけれども  明日は 進み続けるわ ※繰り返し
6.
※1 老い老い老い老い 老いてゆく 問い問い問い問い 問いかける 老い老い老い老い 老いてゆく とにかく まだまだ ここにいる フェイスブックから お知らせが来る 死んだ友達の 今日は誕生日 まるでいつもずっと 生きているみたい アイコンがこちらに 笑いかけてる いなくなったこと 忘れてたみたい 書きかけのコメント そのままじゃない 昔借りたヴァイナル もう返せない だから会える人に 会いに行く日曜 ※2 回り回って 会えることもある 会えたら何か 生まれるかも 老いるのは辛い ばかりじゃない 死ぬまでくらす くらしうれしい 見開きのアナログ ボロボロのライナー 書き込んであった へたくそな訳詞 一人じゃない 一人じゃない 歌ってくれたスターは 今はもういない 一緒に聴いていた 君と僕とあなた こんな朝に起きた なぜか流す涙 渋谷の急な坂 おしゃべりしたねいっぱい 今夜少し飲んで 同じように話そう ※1繰り返し ※2 繰り返し
7.
8.
通せんぼ 04:10
冬の凍てつく新大久保 ビルの谷間に 男たち 吐く息白く かじかむ両手 それでもここで待っている 闇にはためく旭日旗 憎き言葉を吐き散らし やって来た来たレイシスト ※許さない 行かせない この道 とおせんぼ  ここは川崎桜本 優しいオモニの 目に涙 町の人々立ち上がる つらい思いはさせないと 狼藉者の あの叫び 止めるためには道にでも この身投げ出し 横たわる ※繰り返し 新宿はずれの 公園に 轟きわたる 悪の声 決してここから出すまいと 長い戦い その果に 今は響くよ 笑い声 世界の国の 味祭り 二度と来させぬ 奴らには ※繰り返し
9.
いくつになっても やめない 何て言われても 知らない お前の 指図は 受けない 死ぬまで ずっと 踊り続けてやる Old bitch is back Old bitch is back Old bitch is back Old bitch is back 派手髪 ラメ コスメ クラブ パーティー バンタン ノイズ ダンス ドレス ネイル おしゃべり スイーツ ワイン カーディ フェス 新しいもの いくつになっても やめない 何て言われても 知らない お前の 指図は 受けない 死ぬまで ずっと 踊り続けてやる ラベンダー ユニコーン レインボー ウィッグ ランジェリー カワイイ キラキラ つけまつ毛 いっぱい笑ったり おもくそ泣いたり そして いつも ちゃんと怒ること

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プロテスト演歌の決定盤!

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released July 11, 2023

作詞 作曲 演奏 デザイン ミキシング マスタリング :炎上寺ルイコ

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炎上寺ルイコ Japan

イラストレーターとして活動、三省堂クラウン初級英語辞典、毎日小学生新聞、週刊文春宮藤官九郎コラム、hide(X- JAPAN)ビジュアル、ソウルフラワーユニオン・ツアーグッズなどを手掛ける。仕事で使っているパソコンにD.A.Wが入っているのを気づいた2010年代からひっそりDTMを始める。'10年代終盤より外に向かって声を出す必要性を感じ浪曲や音頭を学び始める。'22年、邦楽、ロック・レゲエ・ベースミュージック等をミックスした世界観のアルバム「通せんぼ」をリリース。時折路上に現れ世情を唸る演歌歌手として注目を集める。80年代には細野晴臣プロデュース「ワールドスタンダード」メンバーとして活動、はっぴいえんど再結成ライブ、銀河鉄道の夜でバックコーラス経験、NHK-FM第1回クイーンコピーバンド選手権において浪曲風「Love of my life」で特別賞受賞。 ... more

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